【アニメ ゴールデンカムイ感想】曲者揃いの金塊争奪サバイバルッ!!!
俺は不死身の杉本だッ!!
曲者揃いのキャラクターが織りなす金塊争奪戦!!
北の大地・北海道に渦巻く野望。
今回は「ゴールデンカムイ」の魅力について語ります。
目次
あらすじ
日露戦争で「不死身の杉本」と呼ばれ英雄視されていた杉本佐一という男が主人公。
杉本は、「のっぺらぼう」というアイヌの男が北海道のどこかに大量の金塊を隠し、
北海道に散らばる20余人の脱獄囚の入れ墨にその在処が記されている という噂を聞く。
軍、脱獄囚など様々な野望をめぐる騒乱に巻き込まれていく。
魅力1:キャラクターが曲者揃い
ホントにコレ。
とにかくキャラクターの癖が強い。
みんな尖りに尖ってますね。
そんなキャラクターたちが作るストーリーが今作の大きな魅力だと思います。
代表的なキャラを紹介します。
まず主人公。
鬼神のような戦いぶりから、日露戦争では「不死身の杉本」と呼ばれた。
とんでもない胆力と根性、死の恐怖に支配されない強靭な精神力を持つ男。
また、大けがをしても翌日には走り回る、驚異的な再生力を持つ超人。
本作のヒロイン。
厳しい北海道の山や森での暮らしや狩猟、アイヌ文化についての知識に長けている、たくましいアイヌの少女。本作ではアイヌ文化の語り部的ポジション。
美味しいものが大好きで、獲物が取れるとよだれを垂らして喜ぶ。かわいい。
和人の食べ物には馴染みがなく、味噌をう〇こだと勘違いしたりする。かわいい。
こういうタイプのヒロインって珍しいんですよね。結構サバサバしてて
あんまり弱みを見せたりしないたくましい少女。
こういう変顔を時折見せることもある。かわい(ry
出ました脱獄王。
どんな刑務所からでも脱獄することから、脱獄王の異名を持つ天才脱獄犯。
紹介したいキャラクターはまだまだいっぱいいるので正直キリがないですが、
例えば
・金塊を狙い、時折鋭い洞察を見せる優秀だが狂人な軍の残忍指揮官 「鶴見中尉」
・元新撰組鬼の副長であり、脱獄の指揮を執った老練・ラストサムライ「土方歳三」
・冷たく無表情、狡猾な軍人で、思考の読めない孤高のスナイパー「尾形百之助」
・「不敗の牛山」の異名を持ち、怪物レベルの膂力を誇る柔道家「牛山辰馬」
・腕が良すぎてヒグマが山から消えるほどの、ザ・漢・凄腕猟師「二瓶鉄造」
・見た目は穏やかだが、息をするように人を殺す連続殺人犯「辺見和雄」
・エコーロケーションの達人で、闇夜なら無敵の盲目盗賊「都丹庵士」
と、設定が熱い。
こいつらが金塊争奪戦の騒乱に絡んでくるわけですから、面白くならないわけがない。
魅力2:自然と学べるアイヌ文化
ヒロインのアシリパちゃんがアイヌの信仰や風習、文化をちょくちょく語ります。
昔教科書で少し習ったような気がしますが、知らないことばかりで新鮮でした。
特に食文化、グルメ描写に関して相当力を入れている印象でした。
( ↑はアイヌの食文化っていうより猟師飯ですが)
このアイヌ文化を大きく打ち出したアニメはとてもユニークで、
中々他の追随を許すことはないでしょう。
作者のアイヌ文化に対する造詣の深さが見て取れます。
魅力3:熱く、ハラハラする展開
変人奇人、曲者揃いのキャラクターたちが織りなすストーリーはスリル満点。
異能バトルではないので、戦闘中に成長したり覚醒して強くなったりとか、
キャラクターが急に強くなったりとかはしません。
敵対勢力の土方は老練で冷酷な侍だし、軍の第七師団はみんな屈強な兵士たちで
雑魚敵を相手に無双するような展開はほとんどありません。大体苦労します。
主人公も不死身の杉本とはいえ、毎回ギリギリの窮地に追い込まれて気が抜けません。
(あと結構グロい描写多いです。)
又、野望の交錯する金塊争奪戦では、
裏切りや結託などから勢力図が度々塗り替わります。
昨日の味方は今日の敵、今日の敵は明日の味方、みたいな感じですかね。
ドラゴンボールでも敵が味方になったりしますが、
ああいう展開はやっぱり熱いですよね。
アニメ表現の良さを生かしつつ、充分にリアリティを求めているバランス感覚が
ハラハラする展開を生み出しています。
まとめ
金塊争奪サスペンスを軸として、
アイヌ文化、狩猟、グルメ、ギャグ、etcを楽しめるゴールデンカムイ。
dアニメストアでは 2020 5/31 までの配信になっています。
2020年の10月には3期放送も決定しています。
未視聴の方はぜひ御賞味あれ。
ネタバレ有感想・考察
白石と杉本の信頼関係
↑最初の共同作業がこれですね。この二人の顔、好きです。
個人的に白石はかなり好きなキャラクターです。
凶悪で残忍なキャラクターが多いこのアニメにおいて、
行動を共にする仲間の中ではもっともヘタレだが、たま~に役に立つ。
人間のクズみたいな雰囲気を醸しているが、
根はそこそこ優しくて仲間思いで自分自身は戦いを好まない。
白石を見ていると安心します。
最初は、金塊を求めるいわば「利害関係」のみで組んでいた杉本白石コンビ。
「俺はお前(白石)のことも信頼しているわけではない」
というセリフも杉本は当初口にしていましたが、
知らない間に深い「信頼関係」で行動している描写が見え始めました。
印象的だったのは上記写真の一幕。
脱獄王は関節を自在に外して細い隙間から脱出しますが、
当然普通の杉本は出られない(笑)。
白石は助けようとしますが、それよりもアシリパさんの救出を優先するよう
杉本が白石に頼む様子です。
杉本はアシリパさんの第一に考えていて、最も大きな目的がそれです。
それを白石に一任するというのはよほどの信頼関係が無ければできません。
白石の悪運を存分に生かして、3期でも活躍してほしいと思います。
杉本とアシリパさんの関係性
ここが一番気になってますね。
このカップリングは成立するのか否か。
恋人というより相棒同士っていう感じですよね。
アシリパさんの方は、おばあちゃんに嫁にもらってもらえと
言われたときに照れる描写があったり、
鹿の腹の中で一緒に過ごした時は良い感じの雰囲気でした。
個人的には結ばれてほしい二人だなあと思います。
「全てが終わったら、俺たち結婚s(ry
尾形、キロランケ、土方
尾形の目的は依然謎ですね。
尾形も食事とかを通じて心を開きつつあったので、
最強の味方を手に入れたと思いきや裏切り。
キロランケとはどういう関係なのか?
土方も何を考えているのかまだ全貌は明らかでない。
のっぺらぼうとはどういう関係なのか、まだ裏がありそう。
ウイルクが最期に残した一言も今後重要な伏線になること間違いなし。
この三人は重要参考人ですね。
特にキロランケ。こいつは曲者揃いのキャラクターの中では
(もちろん屈強なことは間違いないですが)
突出した特技を持ち合わせていません。
(馬の卓越した操作、アイヌの狩猟技術、泳ぎなどはあるようですが)
見ていて根が悪い人間だとは思わないのですが、
今後ビックリシークレットが明らかになるだろうと筆者は読んでいます。
まとめ
特に最後の5話ぐらいめっちゃ面白かったです。
鶴見とはずっと敵なんだろうと思いきや最後は利害の上で一応味方に。
キロランケとは件の相撲(笑)で良い信頼関係を築けたと思っていたのに、
杉本は「キロランケも尾形もぶっ殺す」発言。
不死身の杉本恐ろしいですね。
また、永倉が物陰からこそこそ家永のことを見ていましたが、
こいつはどうするんでしょう。
インカラマッも本当に味方なのか?
誰がまた裏切るのか、誰とまた結託するのか。
凍える北の大地で繰り広げられる熱い闘争、3期がめちゃくちゃ楽しみです。